ビジネスの使命感(管理職補佐社員編5) [ライフプラン]
前回のブログ(管理職補佐社員編4 http://salaryman-hiro.blog.so-net.ne.jp/2015-12-05 )では、ドラッカーの教えと関連書籍、特にドラッカーが常に問いかける質問5つの重要性を書いたが、この5つの問いかけは重要なので、繰り返して掲載する。
1)我々のミッションはなにか?
2)我々の顧客は誰か?
3)顧客にとっての価値はなにか?
4)我々の成果はなにか?
5)我々の計画はなにか?
私自身は、この5つの問いかけは、普及の名質問と捉えているが、名だたる経営者の方々が、この質問全てに、全ての回答を持っているかは疑問であり、特に、前回のブログに記載した、「仕事とは顧客を創造することである」を実行している経営者がどれくらいいるだろうか? そういう、私自身も、常に顧客創造を意識して仕事をしていたのかの自信はないが、反省の意味も込めて、振り返ってみたい。
自説だが、「顧客」は、大企業になればなるほど仕事が細分化されるため、自分自身が就ている仕事によって変わるものと思う。
管理部門といっても、事業・経営企画、財務経理(会社によっては別々の組織の場合もある)、人事、総務、生産管理、品質管理、物流管理、秘書室、などなど、数え上げたらきりがないのではないだろうか? だだ、こうした管理部門で、共通すべき顧客があることを気付いていない場合があるので驚いてしまうが、それは「社員」である。
企業・会社が存続しているのは、なぜかと問われれば、顧客から信頼されていることと、その信頼に応える多くの社員が懸命に働いているからである。経営者は、これを忘れてはならず、特に「管理部署で働く管理職補佐の立場に昇格した社員」は、自分の給料は、顧客から信頼されるべく、日々、苦労に苦労を重ねている大勢の社員がいるからこそ、自分たちの地位や給与があることを忘れてはならない。企業によっては、管理部署経験者が出世するケースが散見され、多くの社員が顧客の満足度を得るために日夜努力していることが、会社の源泉であることを忘れ、管理部門で働く社員は、上から目線で社員を見下すケースが少なくないが、ゴーン革命と言われた日産自動車も、推測だが、この例に当てはまるのではないだろうか?
<カルロス・ゴーンは、なぜ、いつも自信満々なのだろう?>
書籍を読むと、斜陽になったきっかけは労使対立の時代と言われ、当時からゴーン革命前までの社長は、全て、管理部門出身者であり、顧客を優先するよりも社内のパワーバランスを優先させていたのではないか、と容易に推測できる。
いくつかの書籍を紹介するので、興味があれば、読んで損はないだろう。
日産自動車の失敗と再生―日本人ではなぜ再建できなかったのか (ベスト新書)
- 作者: 上杉 治郎
- 出版社/メーカー: ベストセラーズ
- 発売日: 2001/09
- メディア: 新書
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