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ビジネスの使命感(中堅社員編1) [ライフプラン]

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今では即戦力が求められ、新卒も職種別で採用する企業が増えているので、当時とは状況が異なると思うが、入社して5年を過ぎ6年目頃から中堅社員として仕事をこなし成果をあげることへの期待が高まり、それなりのタスクを与えられるようになったと思う。

この頃は新卒採用(大卒事務系と高卒工場現場系)業務を担当していたが、バブル期とも重なり、大卒採用などはまさにバブルそのもの。銀行や証券系は、内々定を出すといわゆる囲い込みを行うため、なかには海外へ連れて行ってしまう会社も現れたほどだ。当時、この囲い込みに対抗するため、予算の少なかった私の部署では、田舎町へ誘い込み1週間から10日ほど、学生たちと過ごした記憶がある。私一人が相手にするのだから、また田舎町なので、とにかくやることがない環境下で、いかに飽きさせないかを考えたのである。

この時の経験が、後に、人を見る目を養ったり、優秀な学生が必ずしも成長しないことなど、多くのことを学んだのではないかと思う。いくつか解説してみよう。

人を見る目とは、企業で働く人材を採用する訳なので、成長性・協調性(当時はこれが最優先だった)・根気強さ・誠実さ・頭の良さ・スピード感など、求められる要素は多々あるが、成長性を除けば(60歳定年退職まで40年近く働くので、20年後・30年後を予測することは不可能)、顔の表情、文字の書き方、話し方など、数時間見れば、大体、どのようなタイプなのかを識別できるようになった。当たっていない恐れもあるものの、人物評を述べることができるようにはなったのである。

2015.11.19 採用.jpg

当時は、ワープロなどもなく、履歴書は手書きだったので、文字と写真を見れば、面接前におおよその想像はつけ、その想像していたことを確かめるため、どのような質問しようか、事前に考えていたのである。大卒・大学院卒の場合、ありきたりの志望動機や専門分野、また学校で何に打ち込んでいたのかを一通り聞いた後、自分の性格を長所・短所で述べさせ、なぜそう考えるのか、事例に基づいた根拠も述べさせるのである。多くの学生は、自分を売り込みたいので、多くを語るのであるが、なかには喋りが得意ではない学生もおり、ポツンとしか言わない場合は、「もう少し具体例を」と何度も問いかけることで、面接官である私は、多くの情報を得るのだ。

誠実か頭のいい学生は、こうした根拠が明確で、なるほどと思わせる事実がいくつも出てくる。逆に、自分自身をよく見せようとしか考えていない学生は、質問攻めにするとボロが出る。要は、自分自身に正直になればいいのである。


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