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複利のマジック [資産形成]

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最近は、日本の預金金利が極めて低いことから、「複利」という言葉が聞かれなくなってしまった。かつては、「複利を利用して増やしましょう」が、合い言葉のように言われていたが、いまや「複利はマジック」となってしまった感がある。 しかしながら、今でも、考え方としては、「複利のマジック」は現存している。

昔を振り返ってみよう。

1990年頃まで、すなわちバブル崩壊以前は、金利が5~8%ほどあったので、銀行をはじめとして金融機関は、預金者を長く引き留めるためにも、

「長く預けておくと、複利で大きく増えますよ。」

と言っていたものである。

最近は、住宅ローンの金利の低さを競うことはあっても、「複利で増やす」ことは聞かれなくなってしまった。

0.03%程度の金利では、いくら金の亡者でも、「複利で増やす」なんて言えないであろう。

ここで、複利で、どれくらい増やすことができるのか、計算してみよう。
「複利で増やす」とは、簡単に言うと、利息を元金に組み込んで、翌年の利息計算をする際、この「元金+利率」に利率をかけ算することをいう。
また、元金+利息を元利合計とも言うが、ある一定期間、この元利に利率をかけ算し続けることが複利計算なのである

例として、100万円を年8%、複利で計算した場合、10年経過すると215万円を超える。20年で466万円、30年で931万円である!!

もし、今の0.04%にも満たない金利では、215万円になるには、1000年かかる計算になる。。。 鎌倉幕府ができる前から現在に至るまで、複利を活用し続けても、2倍に届くかどうかと言った計算だ。

従って、日本国内の金融機関では、誰も複利を口にしなくなったのである。

これが年10%で運用すると、10年後(11年目)には、259万円、20年後(21年目)には、672万円、30年後には1586万円になるのである。

いかに利回りが重要かが理解できると思う。

さて、この複利を利用して、積立を行った場合どうなるか、計算してみよう。

年間100万円を10年間、利回り(年間の利率)8%で積み立ててみよう。

計算すると、10年経過後で1458万円、20年経過後で3398万円、30年経過後で6782万円になる計算だ。

元金は、100万円×10年なので、1000万円。 これが30年後には6.7倍にふくれあがる計算なので、私はこれを「複利のマジック」と呼んでいる。


アインシュタインが、「複利は20世紀最大の発見である」と述べたとの説もあるが、真偽のほどは定かではない。

また、古くは、豊臣秀吉が天下を取った後、ある米蔵を管理している下級武士から、

殿下。私に、本日、米一粒をください。そして明日には2倍の込め二粒。明後日には、その2倍の4粒を。これを1ヶ月間継続して頂きたい。

という旨を言われ、米粒だったので大したはないと考えたのか、秀吉は「よしよし」と応じたそうである。

米一粒がどれくらいの重さなのかにもよるが、31日を経過すると10億粒を超える!!!
10粒で1グラムとしても、1億グラム=100トンにもなる計算だ。

この計算では、複利を計算する際の利息(利回り)が100%なので、とんでもない計算になる訳だが、複利のマジックを活用するポイントは、

1)利率(利回り)の高さ
2)長期間(少なくとも、利率の計算期間を10サイクル)の運用

なのである。

冒頭に述べた通り、残念ながら、現在の日本では、複利を活用することは、上記の1)「利率の高さ」が得られないので不可能であるので、以前書いたように、海外で資産を持つ必要がある。

この場合、為替変動のリスクを被ることになるので、これも以前書いたように「ドルコスト平均法」を活用し、為替変動を最小限に抑え、海外で資産を殖やすことを考えなければならない訳である。

・複利の活用:1)利率(利回りの高さ)、2)長期間の運用
・海外で資産を持つ、増やすこと
・ドルコスト平均法を活用すること

これら3つが、資産形成戦略の柱なのである。



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